大津企業景況調査
 
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(概 況)

停滞する景気動向、ただし来期は楽観!

 

平成18年1〜3月期の大津企業景況調査の結果がまとまった。調査結果を示す指数として景気動向指数を採用している。指数は、各調査項目について、「増加」や「好転」した割合から、「減少」や「悪化」した割合を差し引いた数値である。

 

全体

 景気は全般では本格的な回復に向けて前進しているが、大津では景気回復に慎重な見方をする企業が多い。指数のうち、従業員数は不足傾向を、長期・短期借入金は借り入れしやすいことを示しているが、他はすべての指数がマイナスで、厳しい現状を示している。しかし、前期と比べるとマイナス幅の縮小により改善する項目が増えている。そして、来期は改善する項目がさらに増え、楽観視している企業が多い。

 

建設業 

 指数は長期借入金がゼロとなったが、他はすべてマイナスと厳しい。しかし、前期と比べると、短期借入金のようにプラスからマイナスへ悪化した項目があるが、売上のようにマイナス幅の縮小等のように改善した項目が多い。

 

製造業

 指数は採算(経常利益)と業況、取引の問合せがマイナスであるが、他はゼロまたはプラスであり、他の業種よりも内容が良い。しかし、前期と比べると、良くなった項目や悪くなった項目が同じくらいあり、安定さが見られない。

 

卸売業

 指数は長期借入金と短期借入金がプラスであるが、他の項目はマイナスまたはゼロである。前期と比べると、取引の問合せと資金繰りはマイナス幅の縮小等で改善したが、他はマイナス幅の不変で横ばい状態が続いている。

 

小売業

 指数は従業員数、長期借入金、短期借入金がプラスで、他はすべてマイナスと厳しい。前期と比べると採算、採算の水準、資金繰りがマイナス幅の縮小等により改善したが、他の項目はすべてマイナス幅の拡大により悪化した。

 

サービス業

 指数は売上、採算と採算の水準がわずかなマイナスで、他はゼロまたはプラスと一番内容の良い業種である。前期と比べると、採算の水準と従業員数のようにゼロからマイナスへと悪化した項目があるが、多くの項目はマイナス幅の縮小やゼロからプラスへと改善された。

 

以上のように、指数の良いのはサービス業や製造業で、建設業や小売業は悪い。建設業とサービス業は前期よりも好転し、小売業は悪化している。

 今の経済情勢についての意見は次の通り。「素材料の異常な高騰の中、製品売価は値下げ傾向にあり、収益圧迫の要因となっている」のように企業経営に影響する意見や、「本当に良くなってきているのか。実感として手応えが感じられない」のように、売上高不振の原因に挙げているものがある。一方で、「好転の兆す感じ」や「ゼロ金利継続ということで景気は好転する」のように、楽観視している意見もある。

【主要指数の比較】

 

売上高

採算

(経常利益)

採算の水準

業況

資金繰り

長期資金

借入難易

短期資金

借入難易

前期(1710~12)

9.4

 

26.0

2.1

16.7

     9.4

7.3

11.5

当期(18 1~ 3)

10.1

21.2

2.0

17.2

9.1

    7.1

8.1

見通し(18 4~ 6)

10.1

1.0

10.1

1.0

6.1

6.1

5.1

 

来期の見通しでの全体の指数では、プラスが多くなるがまだ採算、業況や資金繰りのようにマイナスも少しある。業種別に見ると、建設業がすべてマイナスというように厳しいが、他の業種ではプラスが多くなり、特にサービス業のようにすべてがプラスになるという明るい兆しもある。

 来期の設備投資については、計画ありが19.2%で、19社の回答である。その内容は、設備更新が42.9%と特に多く、次いで生産力増加や合理化・省力化が多い。

 

       

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