大津企業景況調査
 
●
(概 況)

売上好転も、採算は低下 業況は横ばい!

平成17年度10月〜12月期の大津企業景況調査の結果がまとまった。調査結果を示す指数として景気動向指数を採用している。指数は、各調査項目について、「増加」や「好転」した割合から、「減少」や「悪化」した割合を差し引いた数値である。

 全体
 世間全般的には景気は緩やかに回復しつつあると言われているが、大津においては売上高が少し好転したが、採算が低下する等、景気回復の実感が乏しく、慎重な見方をする企業が多い。改善した項目と悪化した項目が同じくらいで、依然と厳しい状況が続いている。
 
 
建設業 
 
指数は短期借入以外はすべてマイナスと厳しい。前期と比べると、短期借入のようにプラス幅の拡大で好転した項目があるが、売上のようにマイナス幅の拡大等のように悪化した項目がほとんどである。

 
製造業
 指数は採算と業況がマイナスであるが、他はゼロまたはプラスであり、他の業種よりも内容が良い。しかし、前期はすべての項目の指数がゼロまたはプラスであったことと比べると、やや内容が厳しくなった。

 
卸売業
 指数は長期借入と短期借入がプラスであるが、他の項目はマイナスまたはゼロである。売上と従業員がマイナス幅の縮小等で改善したが、他は採算のマイナス幅の拡大等で悪化した項目が多く厳しくなった。

 小売業
 指数は従業員、長期借入、短期借入だけがプラスで他はマイナスと厳しい。しかし、前期と比べると採算と業況、資金繰りだけがマイナス幅の拡大により悪化したが、他の項目はすべてマイナス幅の縮小等により好転し改善傾向にある。


サービス業
 指数はゼロとマイナスの割合がほとんど同じである。前期と比べると、資金繰りと長期・短期借入のようにプラスからゼロ等へと悪化した項目があるが、他の項目はすべてマイナス幅の縮小等で改善された。

以上のように、指数の良いのは製造業で、建設業は悪い。前期よりも好転したのは、小売業とサービス業であり、他の業種は悪化した。

今の経済情勢についての意見は次の通り。「新商品の売上拡販に努力」や「水産加工業での材料入手難」、「原材料高騰による利益圧迫」のような企業経営に影響する意見や、「買い控えが未だ続いている」のように、売上高不振の原因を挙げているものがある。一方で、「やっと小売まで好景気の波が回ってきた」や「小売業では1〜2年たてば景気は上向くと思う」のように、楽観視している意見もある。また、「通貨供給や金利の動向が気になる」のように経済全体の動向を心配するものもある。
【主要指数の比較】

 

 

売上高

採算

採算の水

業況

資金繰り

長期資金

短期資金

 

 

 

 

(経常利益)

 

 

借入難易

借入難易

 

前期

(17年7〜9月)

 ▲15.3

 ▲12.2

 ▲7.1

 ▲15.3

  2.0

  5.1

   8.2

当期

(17年10〜12月)

 ▲9.4

 ▲ 26.0

 ▲2.1

 ▲ 16.7

  ▲ 9.4

  7.3

  11.5

見通し

(18年1〜3月)

   1.0

 ▲ 8.3

   3.1

 ▲3.1

  ▲9.4

  5.2

   8.3

来期の見通しの指数では、プラスが多くなるがまだ採算や資金繰りのようにマイナスも少しある。業種別に見ると、建設業と小売業に多くのマイナスがあるが、製造業ではほとんどがプラスである。特に、製造業では売上や採算の水準のように、+50という良い指数もあり明るい兆しが見える。

 来期の設備投資については、計画ありが20.8%で、20社の回答である。その内容は、設備更新が45.8%と特に多く、次いで生産力増加や合理化・省力化が多い。

 



       

▲TOPへ戻る▲


もくじへ戻る